私は過去に現場で働くクリーニング業者の方にこういう質問をしたことがあります。
「ハウスクリーニングスクール出身の方は、使えますか? その答えはこうでした。
「スクールにもよるかもしれませんが、教室で教えているようなところは難しいでしょうね。」
その方は、過去にスクール上がりの方をスタッフとして雇ったことがあり、正直全然使いものにならなかったということでした。
スクールで技術を学んでいるのに、なぜ、そのようなことが起こるのでしょうか?
■専門学校でも同じことが・・・
私は独立する前に某専門学校で20年働いていました。ですので、専門学校というところの裏事情はある程度分かります。専門学校の講師というとその名の通り、専門スキルや知識を教えるスペシャリストというイメージがあると思います。ところが、なんと中には一切の現場経験がない方が専門学校の講師をしているということも少なくありません。学校を優秀な成績で卒業し、卒業後アシスタント、そして講師、助教授、教授と出世されていく方もいるそうです。料理の専門学校であれば、在学中に調理師免許を取得し、一度も現場で働いたことがない講師が、将来現場で働くはずの生徒に、「料理」を教えているわけです。現場で初めにやるはずの納品、検品、洗い物、鍋磨き、片付け、下ごしらえ、掃除、片づけ、、そういうものは何人ものアシスタントがやってしまいます。「なぜ?」と思うかもしれませんが、限られた授業時間内に、生徒は多くの品数や見栄えのする料理を完成させて、その授業のすごさを集客のため、内外にPRしなければならないからです。授業がつまらないと生徒もやめてしまいます。専門学校も教育ビジネスです。その授業のすごさ、楽しい授業の様子を内外にPRして、生徒を集めることが第一優先。現場で使える生徒を育成するため!などと言って、いつまでも現場に近い地味な作業をさせていては、入学する生徒がいなくなってしまいます。
皆さんはすでにお分かりだと思います。この講師に、この環境で育てられた生徒は、現場で「使える」と思いますか?
これが大半の専門学校ビジネスの実際です。玉ねぎの箱を運ぶこと1つとっても、専門学校では教えてもらえません。教えてもらうのは「料理、レシピ、作業手順」です。
■ハウスクリーニングスクールの落とし穴
ハウスクリーニングスクールにも同じようなことが言えます。例えば、エアコンのクリーニングの作業手順を知っていても、それらを掃除する道具の運び方を知らないと、近隣の方や管理会社の管理人に怒られ、仕事の依頼元にクレームが入ります。シンクの磨き方を知っていても、タワーマンションの入り方やその清掃範囲を知らないと仕事になりません。どのくらいのスピードで、どの程度まで、どのようなチェックや注意をして作業をすればいいのか、また、どのような組み立てで作業すると効率的に作業できるのかは、現場の状況や汚れ具合、作業する時間帯などによって変わります。これらを教室で教えることは残念ながらできません。教室は教室、現場とは違うからです。
■プロ技塾は現場にこだわった動画と研修
プロ技塾は、とことん現場にこだわりました。撮影した動画も現場、研修先も実際に講師がお金をもらって作業する現場です。
朝は車から道具を運び出し、最後に道具を車に運び終えるところまで、研修します。どんな車を使って、どのように荷物を積んでいるのか、わかります。この程度の現場だとどのくらい時間をかけていいのか、プロのスピードがわかります。同じような間取りなのに作業天順が前回と違う理由がわかります。プロの仕事は常に時間との戦いでもあります。講師が何年もかけてたどり着いた、限られた時間内で効率的にきれいにするやり方、抜け漏れをなくし、髪の毛1本を現場に残さない経験上の知恵とノウハウを学べます。
私は過去に専門学校を卒業して、現場で使いものにならずに、せっかく期待を寄せて就職した会社、業界を去っていった卒業生を何人も見てきました。その経験から、私はやるからには、受講される方が実際に現場で役に立つことを教えてくれる場所や仕組みを作りたいと思い、このプロ技塾を作りました。
■プロといってもピンキリ・・・
もう一つお伝えしておかなけばならない大事なことがあります。それはハウスクリーニングの技術といっても、その「技術レベル、クオリティ」がどのレベルなのかということが、とっても大事ということです。その業者のクオリティ、品質を測るには、その人が実際に忙しいかどうかが一つの指標になります。私は以前にもこのコラムで書きましたが、「ハウスクリーニング業の営業方法(法人編)」クリーニング業者としてお付き合いしている業者は現在2社です。
なぜなら、またお願いしたいと思える技術とノウハウを持っているからです。ハウスクリーニングをやるからには、リピートでお仕事をもらえる技術とノウハウを学ばなければ意味がありません。「二度とお願いしたくないな」こういう技術は学んでも百害あって一利なしです。しつこいようですが、誇張するわけでも大げさに言っているわけでもありません。
某大手有名フランチャイズ店で働いていた方が今プロ技塾の講師の会社でスタッフとして実際に働き、実際に言っているのだから、間違いありません。
「フランチャイズで働いていた時と今の会社では技術レベルが全く違います」と。
「誰から学ぶのか?」これは大事な要素となります。そのスクールの講師は、実際に今もお客様からリピート注文が入っている講師ですか?
リピート客が絶えない、プロの技術を学びたい方はぜひ、ご連絡ください。https://wills-pro.com/contact/