■「独立開業」という言葉
「独立開業」という言葉を聞くと皆さんはどのような言葉が頭に浮かびますか?
大変、リスク、失敗、破産・・・などのネガティブな言葉ですか?それとも、自由な時間、やりがい、成長、収入UP・・・などポジティブな言葉でしょうか?
私が考えるに、人間は本能的にどうしても先が見えないもの、よくわからないもの、危険なものに敏感ですので、ネガティブな言葉が全く浮かばない方は少数派なのではないかと考えます。まずはここにこの「独立開業」という言葉が持つ独特な先入観、偏見が根強くあるのではないかと思います。
■人は「変化」しない方が楽
突然ですが、「今やっている仕事が自分に合っていない」、「やりがいがなくつまらない」、「会社が自分に合っていない」、「このまま会社にいても出世も収入アップも期待できない」、「会社がブラックで信用できない」という方は、結構いますよね?
私もサラリーマンを30年やっていましたので、その辺はよくわかります。でも何で転職や独立して、自分の置かれている状況をなかなか変えられずにいるのでしょうか?それは状況や環境を変えることで今よりも置かれている立場や環境が悪化してしまう可能性があるからだと思います。「変化しないでこのまま時が経つことも大きなリスク」であることが分かっているはずなのに・・・です。お金、家族、子供・・・いろいろな言い訳を自問自答しながら、とりあえずは今はまだ何とかやれているからと、ついつい先送りしてしまいます。変化しないで先送りした方が楽な選択ですから。まさに私もその一人で、独立するまでに非常に長い時間がかかってしまいました。
■やったことが「ある」と「ない」とでは大違い
私は、サラリーマンを辞めて独立し、5年が経ちますが今振り返って考えてみると私の「独立開業」という言葉に対する意識は、大きく変わったとつくづく思います。
サラリーマン時代には、やはりネガティブなイメージも当然ある言葉で、ハードルが高い、思いっきらないとできない、そんなイメージの言葉だったと思います。
しかし、今は全く違います。現在は「何億も稼いで成功した!」とか言える状況では決してありません。しかし、もし迷う人がいるなら背中を押したい!自由な時間とやりがい、気持ちよく仕事ができる仲間、自分で稼いだお金のありがたみ、会社経営の醍醐味などサラリーマン時代にはなかなか得られない、価値あるものをたくさん手に入れることができる、そんなイメージの言葉に変わりました。
皆さんの今までの人生経験で、「やったことがなかったから、ついつい億劫になっていたけど、一度やってみたら、二回目以降はもう全然大丈夫」ということはありませんか?あれと似ている気がします。
今の私は今の仕事を辞めたとしても、いつでもまた一から新しい仕事を始めることができると言えます。なぜなら、一度経験しているからです。
「独立開業」という言葉に対するイメージ。これを変えていくには・・・。
結論、やってみるのが一番だと思います。やらないでああでもない、こうでもないと考えていても、なかなかイメージは変えることができないでしょう。