仕事をする上で、大きなポイントとなるもの・・・その中には「人間関係」「人付き合い」などがありますよね。
好きな仕事や興味ある仕事をしたいと飛び込んでみたものの、職場の雰囲気になじめない、めちゃくちゃ性格の悪い人が幅をきかせている、自分はあまり人付き合いがうまくできないなど、人に関する仕事上の悩みは尽きません。
ハウスクリーニングの仕事は、人間関係のストレスからほぼ解放されます。空室クリーニングであっても在宅クリーニングであっても仕事上の接客は発生しますが、人間関係で悩むことはまず少ないでしょう。
今回はハウスクリーニングの仕事をする上での人間関係についての実際を説明したいと思います。

ハウスクリーニングの仕事の人間関係(独立した場合)
ハウスクリーニングの仕事をする上での人間関係とはどのような関係なのでしょうか?
ハウスクリーニングで独立される人とハウスクリーニングの仕事に転職する人との違いはありますが、ハウスクリーニングの仕事はいわゆるサラリーマン時代のような人間関係とは全く違う環境で仕事をすることになります。
独立した場合
独立すると基本、自分ひとりな訳ですから、当然人間関係で悩むということはなくなります。
そこがサラリーマンとは全く違うことでもありますし、大きな魅力のひとつとも言えるでしょう。独立して数年後、もし人を雇うことになれば、当然その方との人間関係は発生することになりますが、あくまでそれは経営者として、その方とどのように接していくのか、という視点になってきますので、上からも下からも様々な視点で評価されるサラリーマンのような複雑な人間関係とは別次元のものとなります。
また、ハウスクリーニングの業態には時々見られることがありますが、「協力会社」という形で数名の個人事業主(会社法人含む)の方々と協力しながら仕事をこなしていく場合があります。
自分が受注した仕事を、別の会社に自身の利益をのせて仕事を回す(外注する)ことで利益を拡大していくというやり方です。
逆に別の個人事業主や会社から、自身に仕事を依頼されるという場合もあります。
ここでの人間関係は、同じ会社の社員同士ではありません。
仕事を発注する側と受注する側というビジネス上の関係ですので、いい仕事をすれば信頼されてまた仕事を依頼される、仕事の質や対応が悪ければ、信頼をなくし仕事が減る、もしくは依頼されなくなるというシンプル、かつ厳しい言い方をすればシビアな関係がそこにはあります。
人間関係でくよくよ悩むという性質のものでは全く有りません。
ハウスクリーニングの仕事の人間関係(転職した場合)

ハウスクリーニングの会社に転職した場合は、どうでしょうか?
基本的に、ハウスクリーニングの仕事は、ほとんどの場合が1人で行うことがほとんどです。1人で現場に行き、作業が終われば、写真をつけて報告をすることで仕事が終わります。作業量が多い現場では2人で作業することもあるかもしれませんが、そんな程度です。仕事内容は作業職ですので、やることさえやっていれば、人間関係でトラブルになることは極めて少ないと言えると思います。
上司1人、時々現場が一緒になる同僚が1人いるかいないか・・・これがハウスクリーニングの仕事の実際です。実にシンプルだと思いませんか?
これが職人と言われる世界の人々の働き方です。 サラリーマンしか、仕事の選択肢になかった方には、すごく新鮮に見えるのではないでしょうか?
人間関係よりも接客スキルが大事
「人間関係」と似て非なるものに「接客」というものがあります。
ハウスクリーニングの仕事は、上記でもお伝えしたように、人間関係のほぼすべてが基本、「ビジネスの関係」で成り立っているので、「接客」が大事です。
ビジネスの関係ということは、例えば、依頼された仕事内容がきちんとできていなければ、「やり直し」や「謝罪」、「受注金額の減額や返金」という対応をしなければ、次も受注できる可能性は低くなります。ですから、依頼された仕事が依頼先から満足されるために「接客スキル」を磨くことが何よりも大切になってきます。
- 報告、連絡、相談などのコミュニケーション
- レスポンスの良さ
- 自分の主張よりも、客が望んでいることを理解して優先する
- 客が満足できなかった時の対応
- 仕事のスピード感
これらは、空室クリーニング、在宅クリーニング関係なく、ビジネスの基本スキルとして大切なものです。
まとめ

いかがでしたか?ハウスクリーニングの仕事は、人間関係に関しては非常にシンプルで、仕事の特性上、人と関わるということはかなり少ない仕事と言えるということがお分かりいただけましたでしょうか?
人間関係ですぐにトラブってしまう方、あまり人間関係が得意ではない方には、お勧めの仕事だと思います。
私の知っているハウスクリーニングの職人さんの中には、サラリーマン時代は円形脱毛症にまでなった方が、ハウスクリーニングの仕事に転職して、全くストレスなくやりがいをもって働けているという方がいらっしゃいます。
ただし、独立される場合は、いわゆる職場の人間関係ではなく、顧客とのビジネス関係を良好に継続していける「接客力」が重要になってくるということも説明させていただきました。
接客力と言っても、その場でお客様に購入させるという「モノを売りつけるノウハウ」などとは違うもので、あくまで顧客と良好なビジネスパートナーとしてやっていくための、基本的なビジネススキルやマナーのことを指しています。「自分が嫌だと思うことはやらない」ようにして、「自分がこうしてもらえたらうれしいと思う」ことをすればいいのです。決して難しいことではありません。
今の仕事で、人間関係が原因であまり自分が思うように力を出せていない方は、是非、シンプル、かつ健全な仕事であるハウスクリーニングのお仕事を、将来の選択肢にいれてみてはいかがでしょうか?